イギリスのマッピン＆ウェッブからフランスへ輸出された大変珍しいホットチョコレート（ショコラショ）用のポットとクリーマーセットです。
フランスではホットチョコレートを嗜む文化がありますが、そのホットチョコレート用にフランスの企業もしくは個人から発注を受けてマッピン＆ウェッブが製造したものと考えられます。一人用の小さいポットですが、たいていのチョコレートポットはここまで小さくはありません。お店や丁寧な家庭によってはホットショコラを来客などに提供する際は、チョコレートとミルクを別々にして提供し、カップに好みの割合で入れて飲んでいただきます。こちらのセットは来客用のセットと考えられます。そのためより小型になっていると考えられます。またチョコレートは甘いため、このセットには初めからシュガーポットがありません。
イギリスのスターリングシルバーの刻印に加え、フランスのインポートマーク（ゾウムシの刻印）がクリーマーのほうに刻印されています。またそれとは別に判別不能ですが円形の刻印があります。おそらくこれは発注者側の刻印ではないかと思います。
純銀製（スターリングシルバー、925/1000）です。
【マッピン＆ウェッブ】
1775年、 シェフィールドにてジョナサン・マッピン（Jonathan Mappin）により開業。息子のジョセフ(Joseph)に引き継がれたのち、1846年ジョセフの子の4兄弟によりMappin Brothers Ltd.となる。会社は順調に発展し、1841年には1849年にはショールームをロンドンにオープン。兄弟の一番上のフレデリック(Frederick)はサー(Sir,ナイト)の称号を与えられた。その後、1859年にフレデリックは退き、1860年には一番下のジョン(John)が決別、自身でMappin & Companyを設立する。それに義兄弟であるジョージ・ウェッブ(George Webb）が加わり、1868年にMappin and Webb & Coと社名を変更、1889年にMappin & webb Ltd.となる。1897年にヴィクトリア女王より「王室御用達」とされ、現在も続く世界的なブランドである。
年代 ： 1902年
刻印 ： バーミンガムアッセイオフィス、1902年スターリングシルバーの刻印、メーカーマーク、フランスインポートマーク
状態 ： クリーマーにわずかな凹みがあります、それ以外は良好です。
サイズ： ポット 高さ 11.8�僉．�リーマー 高さ 6.8�僉淵魯鵐疋覺泙燹�
重量 ： 約236ｇ（二つで）
容量 ： （ポット）約150ml （クリーマー）約50ml
