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英国アンティーク、18世紀の名窯ウースターのティーカップ&ソーサー。
「Spotted Fruits」(スポテッド・フルーツ)と呼ばれる1770年頃のデザインです。美しい果実の絵付けのお品で、その名の通り果実に黒いスポットが描かれるのが特徴です。全体のデザインはマイセンの影響を受けたデザインです。色合いの深みと描き込みが素晴らしく、金彩も手彩で非常に細かく描かれています。線が非常に細く、見事です。緑はこちらもまた深みのある緑でアップル・グリーンと呼ばれています(緑はセーヴルの"pommes verte"の影響)。
このスポッテッド・フルーツは、以前は一人のペインターによって描かれていたと考えられていましたが、現代では様々なペインターにより製造されていたことがわかっています。このモチーフを使用したパターンとして、ウースターの歴史を代表する「デューク・オブ・グロスター」サーヴィスにも使用されています。
マイセンを模した双剣のマークを使用した珍しいマークです。このマークを使用した発端は1758年頃に依頼をされ製造したのを始めとして、その後大陸様式の絵付けに1760年代後半から1775年頃まで使用されました。またその多くはジェームズ・ジャイルズの絵付けによく使用されます。
こちらのカップ&ソーサーはウースターの工場による絵付けです。
【ウォール期ウースター / Dr.Wall period worcrester】
1751年、医師のジョン・ウォール(John Wall)とウィリアム・デイヴィス(William Davis)によって設立される。ブリストルの磁器工房を買収し、1752年にソープストーンを使用した磁器を製造する。伊万里や中国磁器に影響受けたデザインや、マイセンやセーヴルなど大陸磁器の影響を受けたデザインの双方を製作した。ウォール自身も絵を描くなど芸術家であり、ウースター設立後も医師として様々な治療法を研究するなどしました。1776年に死去。1783年、トーマス・フライトによって工場は買収された。
年代/PERIOD | 1770年頃 |
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刻印 /MARK | あり |
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状態/CONDITION | 良好(製造時の傷、金彩スレあり) |
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サイズ/SIZE | カップ直径8.1cm 高さ4.8cm、ソーサー 直径13.5cm |
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