英国アンティーク、ウースターのカップ&ソーサー。
美しいシェイプの素地にコバルトで装飾し、金彩と花絵を描いたカップ&ソーサーです。金彩は豪華な装飾で、18世紀らしい丁寧で繊細な描き方です。花絵も独特な構図と色使いです。もちろん全て手描きです。
使用している素地はこの時期のウースターが使用していたソープストーンを使用した磁器(ソープストーンを使用することで沸騰に耐えられる安定した磁器が作れた)。ソープストーンはコーンウォールのリザード半島から採掘され、ウースターに供給されました。この時代のソープストーン磁器は落ち着いた色合いの素地で、マグネシウム成分が多いのが特徴です。
【ウォール期ウースター / Dr.Wall period worcrester】
1751年、医師のジョン・ウォール(John Wall)とウィリアム・デイヴィス(William Davis)によって設立される。ブリストルの磁器工房を買収し、1752年にソープストーンを使用した磁器を製造する。伊万里や中国磁器に影響受けたデザインや、マイセンやセーヴルなど大陸磁器の影響を受けたデザインの双方を製作した。ウォール自身も絵を描くなど芸術家であり、ウースター設立後も医師として様々な治療法を研究するなどしました。1776年に死去。1783年、トーマス・フライトによって工場は買収された。
参考文献 / Bibliography
・大英博物館に同装飾のプレートが所蔵(https://www.britishmuseum.org/collection/object/H_1923-0315-82-CR)、『CATALOGUE OF THE FRANK LLOYD COLLECTION OF WORCESTER PORCELAIN OF THE WALL PERIOD』(1923年,British Museum)にも掲載(No.201)。
年代/PERIOD | 1770年〜1780年頃 |
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刻印 /MARK | あり |
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状態/CONDITION | 良好(ソーサーに製造の傷あり、また金彩多少スレあり) |
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サイズ/SIZE | カップ 直径8.5cm 高さ 4.8cm 直径 13.6cm |
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※状態についてはコンディション(商品状態)についてをご覧ください。