アール・デコを代表する工芸家ルネ・ラリックのお品。
1936年4月30日にデザインされた「SAINTE ODILE」というモデルのトレイです。聖オディールが中央に美しくデザインされたモデルで、ブドウ園を経営していたWeissenburgerのために特別に製造されたシリーズの1つです。表情が非常によく、そして周りに葡萄がデザインされています。表面に凹凸があるわけではなく、裏側に凹凸でデザインがされ、表面から見ると立体感が出るような作りとなっています。もともとはアッシュトレイもしくはボトルコースターだったといわれています。ブラウンパチネ装飾が施されています。
参考文献&来歴 / Bibliography & Provenance
レゾネ『R. LALIQUE CATALOGUE RAISONNE DE L'OEVRE DE VERRE』(p.268)掲載。
【ルネ・ラリック /Rene Lalique】
ルネ・ラリック(1860〜1945)はアール・デコを代表する芸術家である。とはいえ、初期のころはアール・ヌーヴォー様式の優れたジュエリーを制作した。洗練されたデザインと優れた技術によるジュエリーはラリックの名声を高めた。その後香水商のコティと出会ったことによりガラス工芸への道へと歩み、ラリックのデザインした香水瓶は人気を博しました。1925年のアール・デコ博でもガラスの噴水など多大な作品を披露し、その人気は高まる一方であった。ガラス製品ではオパールセント・ガラスやパチネ装飾などを得意とし、アール・デコ様式の優れた工芸品を作成した。ラリックの会社は現在でも続いている。
年代/PERIOD | 1936年頃 |
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刻印 /MARK | R.LALIQUE(ルネ・ラリック存命時のもの) |
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状態/CONDITION | 良好 |
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サイズ/SIZE | 直径 15.8cm 高さ 2.6cm |
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※状態についてはコンディション(商品状態)についてをご覧ください。
ルネ・ラリックのトレイ。聖オディールがデザインされたシリーズのトレイ。同シリーズでも数少ないトレイです。
1936年デザイン。飾っても様になりますし、お菓子を乗せたり、ボトルを乗せたり、実用にも向きます。