フランス19世紀を代表するジュエラーの一人、ジュール・ヴィエズ(Jules Wiese)によるボックスです。
非常に美しい装飾が全体に施された大きさのあるボックス(宝石箱)です。銀は厚みがあり、作りが非常に良いです。蓋にはモノグラムとモットー「QUI MESURE DURE」(フランス北東部の町コメルシーのモットーとして使用されています)がデザインされています。蓋はルネッサンス様式、本体はルイ16世様式のデザインで、立体感のある装飾です。内側はヴェルメイユ(鍍金)で装飾されています。
制作したジュール・ヴィエズはフランスジュエリーの歴史に名を遺す著名なジュエラーです。
純銀製(950/1000、ミネルヴァ1st)、メーカーはジュール・ヴィエズです(工房の刻印もヴィエズのものです)。
【ジュール・ヴィエズ / Jules Wiese】
1818年、ベルリンで生まれ、16歳で宝石商Johann Georg Houssaeurの工房に入る。その後。パリへ移りJean-Valentin Morelの工房(現在のショーメ)で働いたのち、フロマン=ムーリス( Froman- Meurice)の工房に入った。1845年に自身の工房を設立、フロマン=モーリスとともに活動をした。この二人は優れた才覚を発揮し、様々な博覧会で賞を受賞するなどし、19世紀のフランスを代表する金銀細工師となり、現在でも彼らの作品は多くの美術館等に所蔵されている。1880年に息子のルイ(Louis)に引き継がれた。
年代/PERIOD | 1858年〜1890年 |
---|
刻印 /MARK | ミネルヴァ1st、猪の頭の刻印(再コントール)、工房の刻印(1858年〜1890年に使用された刻印)、WIESE PARIS |
---|
状態/CONDITION | 良好 |
---|
サイズ/SIZE | 横幅 12.5cm 奥行 6.5cm 高さ 5cm |
---|
重量/WEIGHT | 約275.8g |
---|
※状態についてはコンディション(商品状態)についてをご覧ください。
フランス19世紀の一流宝石商ジュール・ヴィエズのシルバー製ボックス。デザインと作りの良いお品です。
ルネサンス様式とルイ16世様式の立体感のあるデザインです。