イギリス古窯のダービー窯アンティークカップ&ソーサーです。
金彩とコバルトで美しく装飾されたカップ&ソーサーです。
サンフラワーモールディングというきれいな造形のモデルで、スミスブルーと呼ばれるコバルトの色合いで、縁が装飾されています。また、金彩で花絵もデザインされています。素地は薄手で軽く、当時の独特な雰囲気があります。
ドゥーズベリ家が経営に関わっていた時期の作品です。
参考までにヴィクトリア&アルバート博物館所蔵の
パターンナンバー54のカップ&ソーサー →
http://collections.vam.ac.uk/item/O165680/coffee-cup-and-derby-porcelain-factory/(こちらも中央部分がスレてしまっています)
ダービー窯 / Derby】
1740年代アンドリュー・プランシェがダービーにて制作ははじめ、1756年にジョン・ヒース、ウィリアム・ドゥーズベリが加わりダービー社が設立された。ウィリアム・ドゥーズベリは優れた才能を発揮し、高品質の食器を製造、チェルシー窯の買収(チェルシー・ダービー)、ボウ窯の買収などで事業を成功させ、国王ジョージ3世に認められ「クラウン・ダービー」と名乗った。1786年にドゥーズベリは死去し、ドゥーズベリ2世が継いだ。ドゥーズベリ2世も優れた経営者で良質な作品を製造した。1797年にドゥーズベリ2世は死去、その後はマイケル・キーンやドゥーズベリ3世などが経営したのち、1815年ドゥーズベリ家は経営から退き、ロバート・ブルアによって経営された。ブルアは伊万里焼の文様を取り入れ、会社を成長させたが、1848年に閉鎖された。しかし、残された職人たちは工房をダービーのキング・ストリートにて続けていた。1874年、ウースター社の株主の一部が新たな磁器会社設立のため、ウースター株を売却した。そしてダービーに注目をし、1876年新会社を設立した。これによりキング・ストリートの工房と新会社の2派が併存することとなった(1935年に統合)。1890年、ヴィクトリア女王より王室御用達として認められ、「ロイヤル・クラウン・ダービー」と名乗り、現在まで続く。
年代 | 1784年〜1790年 |
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刻印 | あり、54(パターンナンバー) |
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状態 | カップ、ソーサーともに見込みの金彩装飾がスレてなくなってしまっています。また、ソーサー高台に小傷あり |
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サイズ | カップ 直径 8.7cm 高さ 5.5cm ソーサー直径 14.2cm, |
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※状態についてはコンディション(商品状態)についてをご覧ください。