アール・ヌーヴォーを代表するガレの花瓶です。
被せガラスと酸化腐食彫で菊がデザインされた花瓶です。
クリサンテマム(菊)は菊でもフランスでは「Tokyo」と呼ばれるタイプのスパイダーマムです。
高さが38cmもある大型の花瓶で存在感があります。
淡いオレンジの色合いで、影に置いておくとパッとしない色合いですが、自然光のあ足る場所に置くと非常に絶妙で細やかなデザインがはっきりと浮かび上がってきます。
形がとても良い形をしておりますので、実際に花瓶として使用するのにもオススメです。
第2工房期のお品と考えられます。
【エミール・ガレ / Emile Galle】
アール・ヌーヴォーの巨匠ともいわれるフランスの工芸家である。1846年に生まれる。父であるシャルル・ガレが陶器やガラスなどの工場を経営しており、そこでデザインなどを学ぶ。そのデザインの多くは植物や生物など自然を主題としており、死生観を表現するなど芸術性は非常に高い。1874年には自身で陶器やガラス、家具などの製作を始める。陶器においてはシャルル・ガレの代よりサン=クレマン製陶所にて生産していたが、1880年前後よりラオン=レタップ製陶所にて生産するようになる。ガラス製品においては1874年に自身のガラス工房が完成、1885年にはマイゼンタールと契約し制作を進め、様々な技法を開発、ガラスの表現方法を大幅に広げた。作家の詩等をガラスに刻み「もの言うガラス」は人気を博した。また、日本人の高島北海と交流があり、ジャポニズムの影響も受けている。1889年のパリ万博ではガラス部門グランプリ、陶器部門金賞、家具部門で銀賞を受賞し、世界的に高い評価を得る。1904年に死去。ガレの死後も1931年まで工房は続いた。
年代 | 1900年〜1914年頃 |
---|
刻印 | galle |
---|
状態 | 良好 |
---|
サイズ | 高さ 38cm |
---|
※状態についてはコンディション(商品状態)についてをご覧ください。
※コピー・リプロダクト品ではございません。
美しい形が特徴的。この形に「Tokyo」の菊のデザインは1つの定型です。
自然光に当たることで、菊の細やかな文様、淡い濃淡の表現が現れます。
サインあり。このタイプのガレの真贋判定にサインで見分けるということはありません。全体のつくり、デザイン、色合い、形状で判断します。