フランスアンティークのシュガーポット&クリーマーです。
パリにあった最高級リテイラーであり、19世紀を通じてガラス工芸運動の中心ともなっていたエスカリエ・ド・クリスタル。その運営会社ラオシュ(Lahoche)で製造されたシュガーポット&クリーマーです。ラオシュでは内部や外部にデザイナーや職人を雇い絵付けを行い、エスカリエ・ド・クリスタルにて販売をしていました(サインは社名のLahocheやLahoche Pannierを使用)。
こちらのシュガーポット&クリーマーもラオシュで絵付けされ、エスカリエ・ド・クリスタルで販売されたお品です。全体に美しい花絵が散りばめられており、中央のブルーのボーダーがよいアクセントとなっております。金彩含め色絵は全て手彩で描かれています。一人や二人用ではないため、大きさがあり、存在感のあるお品です。
【エスカリエ・ド・クリスタル(ラオシュ) / Escalier de Cristal(Lahoche)】
エスカリエ・ド・クリスタルはパリのパレ・ロワイヤルにあった高級店であり、様々な美術工芸品を取り扱い工芸の中心ともいえるリテイラー。1804年(1802年とも)にDesamaud夫人がオーナーとなり設立、クリスタルガラスを取り扱った。1818年、当時の国王ルイ18世の御用達となる。1830年前後にボワン(Boin)に引き継がれ、1839年にピエール=イジドール・ラオシュ(Pierre-Isidore Lahoche)が加わった(Lahoche et Boin)。1852年(1854年とも)にエミール=オーギュスタン・パニエ(Emile-Augstin Pannier)が加わりPannier, Lahoche社となった。1867年にラオシュは引退、パニエ一族によってその後運営されていったが1923年に閉店となった。1819年、フランス産業博覧会金賞受賞、1900年パリ万博金賞受賞、ジャポニスムにおいてはウジェーヌ・ルソー、バカラ、エミール・ガレ、エルネスト・カルディヤックといった一流工房の中でも最高級品を扱い、ガラス製品の多くは現在世界中の美術館に所蔵されている。
年代 | 1850年代頃 |
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刻印 | Lahoche Palais Royal |
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状態 | 良好(多少金彩スレあり、クリーマー上部のヒビのように見える部分は製造時の窯傷です) |
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サイズ | シュガーポット 高さ15cm(蓋含む) 直径 14.2cm(ハンドル含む)クリーマー 高さ 15.5cm(ハンドル含む) |
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※状態についてはコンディション(商品状態)についてをご覧ください。