ルグラ【フランス】エナメル彩芥子文花瓶

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ルグラ（Legras)のエナメル彩芥子文花瓶です。

Detail

フランス、アール・ヌーヴォー期に活躍したルグラ（Legras)の作品です。

ルグラが得意とするエナメルで芥子（アネモネとも）が描かれた花瓶です。
「NANCY（ナンシー）」と名付けられた形状で、この芥子はルグラの定番デザインの1つでありますが、何よりこのブルーがかったエメラルドグリーンの非常に美しい色合いのガラスが珍しいです（通常はグリーンやレッドが多いです）。グリーンでもないブルーでもない魅力的な色合いです。エナメルもルグラらしく綺麗に描かれています。

『Legras』（2012，Marie-Francoise&Jean-Francois MICHEL,Dominique&Jean VITRAT）P.260に同品掲載。

【ルグラ / Legras】
フランソワ=テオドール・ルグラ(François-Théodore Legras)による工房。1839年に生まれたルグラは1864年サン・ドニガラス工場(La verrerie de la Plaine Saint-Denis)に雇われ、2年後には工場長となる。1873年には甥のシャルル・ルグラ(Charle),1878年には同じく甥のテオドール(Théodore)が職人として加わる。シャルルは1868年にパリ万博で金賞を受賞している。1883年社名をLegras&Cieとする。ただ名称はサン・ドニを引き継ぎVerrerie et Cristallerie de Saint-Denisとされた。実際にルグラ(Legras&Cie)のサインが使われるようになったのは1894年からである。ルグラは1888年にバルセロナ万博金賞、1889年と1900年のパリ万博でグランプリ、その後の万博では審査員を務めるなど評価は非常に高かった。F.T.ルグラは1889年にシュヴァリエ章、1906年にはフランス最高勲章であるレジオン・ドヌール勲章を授与されている。工房も1000人を超える職人がいるなど、当時のフランスガラス界において相当の勢いを持った工房であったことが推察される。
作風としてはガレやドームのように優れた装飾ガラスの制作もしたが、一般向けのガラスを主に制作するなど非常に幅広く制作した。第一次世界大戦時には軍のための製品を製造した。

年代	1900年代初頭
刻印	なし
状態	良好
サイズ	高さ　26.5㎝　直径　9㎝（上部）

※状態についてはコンディション（商品状態）についてをご覧ください。

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