イギリスの純銀ティーキャディースプーンです。
国王ジョージ3世、4世の銀器制作を担い、19世紀以降最高の銀職人として知られるポール・ストール(Paul Storr)の作品です。日本ではまず出回らない逸品であり、イギリスにおいても至宝とされるポール・ストールの作品です。その価値はベイトマンファミリーやマッピン&ウェッブ等とは比べられないほど高く、取引相場は通常の銀器の10倍近くで、彼の銀器を持つことは特別であることを意味します。
英国王室の公式ホームページ「ROYAL COLLECTION TRUST」にもポール・ストールの名と作品が紹介されています。
https://www.royalcollection.org.uk/collection/about/decorative-arts/silver
※ポール・ストールの作品を検索することもできます。
花をモチーフに両面にデザインされた素敵なティーキャディースプーンです。
裏側のボウルまでしっかりとデザインされた見事な作品です。
通常ティーキャディースプーンは10g〜15gほどの薄く軽く作られることがほとんどですが、こちらは20g以上ある立派なティーキャディースプーンです。
純銀製(925/1000、スターリングシルバー)です。
【ポール・ストール】
ポール・ストール(1770年〜1844年)は19世紀初頭に活躍した最高の銀職人である。1792年ウィリアム・フリスビー(William Frisbee)の工房に入ったのち、翌年より自身のみの刻印を使用(P.Sマーク)し、1838年まで活動した。王室の宝石・金細工を担ったランデル&ブリッジ(Rundell & Bridge)と協力をし銀細工部門を担った。ポール・ストールは国王ジョージ3世とジョージ4世に多くを銀器を納め、現在、その作品の多くはロイヤルコレクションとしてイギリスの宮殿をはじめ、世界各国の博物館に所蔵されている。
年代 : 1831年
刻印 : ロンドンアッセイオフィス、1831年スターリングシルバーの刻印、メーカーマーク、デューティーマーク
状態 : 良好(経年の古傷はあります)
サイズ: 長さ 10.3cm
重量 : 約21.9g