シノワズリ柄のカップ&ソーサーです。
1836年から1841年と僅か5年という短いミントン&ボイル(Minton&Boyle)期のカップ&ソーサーです。
ミントンの創業者トーマス・ミントン(Thomas Minton)が1836年に他界した直後、トーマスの息子による経営にジョン・ボイル(John Boyle)が加わったミントン&ボイル体制となりました。しかし、僅か5年で提携は解消され、1841年からはホリンズ(Hollins)が加わりミントン&ホリンズ体制となりました。
そのミントン&ボイル期のカップ&ソーサーです。
ミントンの代表的なシノワズリのデザインであるカッコウの作品と絵柄が似ていますが、カッコウのような鳥は描かれておらず、綺麗な蝶が数羽描かれており、インディアンツリーやチャイニーズツリーとも違う珍しいデザインです。
絵はカラフルなエナメルで彩色されており、ミントンの特色がみられます。
ミントン&ボイル期のものは僅か5年ということ、またその時期は経営も上手くいっていないため、この時期の製品は非常に貴重です。
カップの形状はミントンの1830年を代表する形です。ブロークン・ループ(Broken Loop)と呼ばれるハンドルで、ミントンでは"Qシェイプ"と呼ばれていました。
窯印はM&Bで、マークはソーサーにしかありませんが、元々のカップとのセットです(パターンナンバーは共に4297です。当時は片方のみの窯印、あるいは両方なしというのも多々ありました)。
年代:1836年~1841年
状態:欠け等はございませんが、カップに2.5cm程のヘアラインがございます。
またところどころ絵柄に経年のスレがあります。
サイズ:カップ 口径8cm 高さ6.2cm
ソーサー 直径14.3㎝