アール・ヌーヴォーを代表するガラス工房エミール・ガレのファイアンスです。
ガレというとアール・ヌーヴォーのガラスが有名ですが、もともとの家業は陶器が主でした。その時点ではまだアール・ヌーヴォーではなく、歴史主義の時代でしたので、近世芸術を模範としていました。この色合いのファイアンスは近世に栄えたデルフト焼などにインスピレーションを受けています。なのでヌーヴォー感はありません。このブルーのシリーズは錫釉とブリュ・ド・グラン・フー(bleu de grand feu)を用い独特の風合いに仕上げています。面白いのが、このお品は額装された絵画をファイアンスで表現しており、そのまま飾れる陶板画として作らています。
珍しいのはオリジナルのラベルが残っているところ。このラベルについてはロレーヌ大学教授Provost氏が研究をされていて、最初期のものであることがわかっています。後から貼り変えられたりすることもありますが、このファインスとは時代が合致します。
年代/PERIOD | 1880年代 |
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刻印 /MARK | あり、オリジナルラベルあり(最初期のもの) |
状態/CONDITION | 縁に多少当たりキズあり |
サイズ/SIZE | 横幅16.5cm 縦13cm |
※状態についてはコンディション(商品状態)についてをご覧ください。