18世紀のトルココーヒーカップ(テュルケン・コプヒェン、テュルケン・ベッヒャー)。
18世紀、ドイツ・ボヘミアなどの神聖ローマ帝国の磁器工房の市場の1つとしてトルコを中心とするイスラム圏への輸出がありました。マイセンをはじめ、ウィーン、ニンフェンブルク、アンスバッハなど多くの窯で製造され、数百万の輸出がありました(トルコだけでなく、北アフリカやヨーロッパ在住のイスラム系住民にも販売されていました)。たいていの絵付けは専門の工房にて行われ、輸出されました。トルコではもともとソーサーは使わないため(金属製のホルダーを使用したともいわれています)、ソーサーは付きません。
こちらのトルココーヒーカップは硬質磁器で作られ、金彩で細やかに装飾されております。窯印はございませんので正確に窯の判別はできません。
※装飾は金彩装飾のみで、紫のように見える部分は金彩のスレ跡です。
年代/PERIOD | 18世紀後半 |
---|---|
刻印 /MARK | なし、陰刻ナンバーあり |
状態/CONDITION | 良好(金彩スレあり) |
サイズ/SIZE | 直径 6.1cm 高さ 3.6cm |