セーヴル 矢車菊文カップ&ソーサー 1780年

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商品説明

フランス、ヨーロッパ磁器最高峰の窯セーヴル(Sèvres、セーブル)窯のカップ&ソーサー(リトロン&ソーサー("gobelet litron et soucoupe"))。

1780年製、矢車菊(Barbeaux)を散らしたデザイン。のち、このデザインはフランスの他の窯だけでなく、イギリスなどの様々な窯で真似され、影響を与えたデザインです。花の1つ1つが丁寧に描かれ、葉の色合いも変化が付けられたセーヴルらしい描き方です。軟質磁器製です。

矢車菊散らしの代表的な例は、パール装飾と組み合わせて1781年にマリー・アントワネットが注文した有名なサーヴィスがございます。
装飾師は「Y」のマークはMme. Bouillat(ブイヤ夫人、1776年~1798年に花の絵付け師として活動)、「En」はMlle. Armand (l'aînée)(アルマン婦人、1775年~1781年に活動、金彩ライン装飾師として1777年~1780年に活動)です。

カップ縁に窯傷があり、外側はそれを隠すように描いているのも面白い部分です。

参考文献 / Bibliography
・2003年、クリスティーズ・オークションにて、同年、同デザイン、同一絵付師によるポットが出品されており、関連するサーヴィスだった可能性がある。https://www.christies.com/lot/lot-4054831


【セーヴル / Sevres】
1738年、デュボワ兄弟によりヴァンサンヌ窯が開かれる。これがセーヴル窯の前身である。1745年には「ザクセンと日本風」磁器製造の独占権を得る。1756年にポンパドール夫人の庇護の下、セーヴルへと移転した。もともとはマイセンを参考にしたが、一流の技術者たちにより瞬く間にヨーロッパでも随一の磁器ブランドとなった。ラピスラズリの色合いを再現した独特なブルーの色合いは他の追随を許さないほど美しいものである。18世紀のころは軟質磁器がほとんどであったが、1769年、リモージュにてカオリン発見、硬質磁器の製造に成功し、次第に硬質磁器へと移行された。ブロンニャールの時代には帝政様式の特に優れた製品を遺した。現在でも国家のために優れた作品を製造している。



年代/PERIOD1780年
刻印 /MARK窯印あり、装飾師のサイン、インサイズドマーク
状態/CONDITION良好(カップ縁に窯傷あり、金彩多少スレございます)
サイズ/SIZEカップ 高さ 6.8cm 直径6.8cmソーサー 直径13.2cm

その他の詳細情報

販売価格 0円(税込)
型番 T13
在庫状況 SOLD OUT