19世紀半ばのフォブシール。
メッセージが彫られたシールです。「THO LOST TO SIGHT TO MEMORY DEAR」の文字がインタリオで刻まれています。この文字はRuthven Jenkynsによる1703年の詩がもととされ(実際にはそれが掲載された雑誌がなく、1830年頃、ジョージ・リンリーによる説がございます)。このメッセージはヴィクトリアンに流行しました。以下、Ruthven Jenkynsによるとされた詩の一部です。
Sweetheart, goodbye! The fluttering sail is spread to waft me far from thee; And soon before the the favoring gale My ship shall bound across the sea. Perchance, all desolate and forlorn, These eyes shall miss thee many a year; But unforgotton every charm - Though lost to sight, to memory dear.
(恋人よさようなら。はためく帆があなたから私を遠ざけ漂います。そしてすぐにそれに好意的な強風により、私の船は海を渡っていくだろう。ひょっとしたら、全てが荒れ果てそして絶望し、この目は何年もあなたを恋しがるだろう。しかし、あなたのすべての魅力が忘れられない。あなたのことが見えなくなっても、あなたとの愛しい記憶は残っています)
愛情表現としての詩です。このワードは離れ離れになってなかなか会えないような個人的なラブレターなどに好まれて使用されていたものと考えられます。
素材はガラスで、金属部分は真鍮に鍍金です。ロココ・リバイバルのデザイン。
文字の彫りは細やかな見事な彫です。
ペンダントトップにもなります。
年代/PERIOD | 1800年代半ば |
---|---|
刻印 /MARK | なし |
状態/CONDITION | 良好(ガラス面は経年の使用スレあります) |
サイズ/SIZE | 縦 2cm 横1.8cm 高さ 2.7cm |