オールドバカラのワイングラス。
1890年代の珍しいデザインのオールドバカラです。正式名称はForme Cylindrique jambe droite a bouton(形状)、 Taille gravure dessin 3460(装飾)です
2種類のグイラヴィールを用い、草花を曲線的に描いています。アール・ヌーヴォーの影響とも考えれますが、東洋趣味の唐草文様を意識した感じもある美しい装飾です。余白が生かされたバランスの美しい装飾で、遠目から見るとグラヴィールの部分がまばらに光る姿が魅力的なグラスです。
装飾的にみてもバカラの中では異質なグラヴィール装飾です。
サイズは大ぶりなサイズで、ウォーターサイズです。
※他のサイズ(ワイン、シャンパンクープ)も在庫ございます。詳細はお問い合わせください。
1893年のカタログにしか掲載されていない希少なモデルです。
【バカラ / BACCARAT】
フランスを代表するクリスタルガラスメーカーで、世界的な人気を現在も誇る。 1763年、フランス国王ルイ十五世はロレーヌ地方にガラス工場を設立する許可を与えられたのが始まりである。当初は設立者の名前から「ルノー・ガラス工場」という名称だったが、3年後に「バカラ・ガラス工場」と改名された。その後は買収や倒産などを繰り返すものの工場は続き、次第に発展していった。1855年のパリ万国博覧会では金賞、1867年の同博覧会ではグランプリを獲得するなどその地位を確立していった。バカラはパリ商法登録商標の第一号を1860年に取得している。バカラの作品はフランス国王を始め、世界の皇帝や皇室などに愛された。現在でもその人気は衰えることなく続いている。
年代/PERIOD | 1890年代ごろ |
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刻印 /MARK | なし(1936年以前のため) |
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状態/CONDITION | 良好 |
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サイズ/SIZE | 高さ 13.5cm 直径 7cm |
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※状態についてはコンディション(商品状態)についてをご覧ください。
オールドバカラのグラス。2種類のエングレーヴィングを合わせた珍しいグラスです。唐草のような文様が印象的です。
1893年のバカラ公式カタログに掲載されております。エッチングで代用せず、きちんとエングレーヴィングにて装飾しているのはアンティークならではです。