フランスアンティークのファッションプレートです。
『Journal des Demoiselles』という1833年から1922年までフランスで発行されていた雑誌のファッションプレートです。上・中流階級のティーンエイジャー向けのファッションプレートとして発行された版画(リトグラフ)です。
華麗なドレスを着た2人の女性がデザインされており、手彩色による色合いもアクセントが効いていて良いデザインとなっております。衣装はリシュリュー通りのヴィダル婦人、手に持っている扇子は、扇子で著名なメゾンであるエルネスト・キース(Ernest Kees)による扇子です(キースの扇子はアンティークの市場でも多く出回っています)。背景にはルイ15世様式(ロココ)の室内装飾もさりげなく見受けられます。
1880年代のファッションはドレープをまだ多用し、裾を平らにカットするようになりました。後ろを重視し、ヒップラインを美しく見せるためにバッスルを使用しています(バッスルは1870年代にクリノリンに変わって流行した)。またグローブは1日中着用しており、上からブレスレットをはめるスタイルが流行しました。
マット、新品額付(八つ切りサイズ)です。額なしは-2,750円、違う額をご希望の際はお問い合わせ下さい(同サイズの在庫のある範囲でご紹介させていただきます)。
※日本では1800年代後半のファッションプレートが誤って「銅版画」として売られることが多いですが、1830年代以降ほとんどはリトグラフもしくは鋼版画(スチールエングレーヴィング、もしくは鋼メッキ銅板)によって製造されています。
【ジョルナル・デ・ドゥモワゼル / Journal des Demoiselles】
1833年、 Jeanne-Justine Fouqueau de Pussyによってパリで創刊。1865年より、月刊誌とは別に隔月刊版など4種類に増え、さらに1869年に週刊版が追加されるなど人気雑誌であった。裕福な家庭の14歳から18歳をターゲットにした雑誌であり、単なるファッションだけではなく、上流階級の人間として必須だった文学や科学、道徳など教養を高め、一人前の女性として、育てる要素もあった。1922年に廃刊。
年代/PERIOD | 1883年 |
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出版社(者)/ PUBLISHER | Th. Dupuy & Fils, 22, rue des Petits-Hôtels, Paris |
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技法/TECHNIQUE | リトグラフ、手彩色 |
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絵師&彫師 / DESIGNER&ENGRAVER | ー |
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解説 / COMMENT | Toilettes de Melles VIDAL, 104.r.Richelieu Foulards de la COMPAGNIE DE INDES, 34.Bd Hauosmann Eventails de la Mon KEES, 28.r. du 4 Septembre.) |
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状態/CONDITION | 良好(経年による多少のシミ・ヤケあり) |
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サイズ/SIZE | 八つ切り(マットサイズ 303mm×242mm) |
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※状態についてはコンディション(商品状態)についてをご覧ください。