フランスアンティークのエクリトワール(Ecritoire)です。
いわゆるライティングスロープで、持ち運び用の筆記用具・書類入れです。中にペンやインク、手紙を入れ、旅行先などで、広げて使用します。19世紀に流行したスタイルです。
イギリスでは多く見かけますが、フランスのものはイギリスのものに比べて非常に少なく、希少です。
表面には白蝶貝や真鍮などを使用した美しい象嵌が施されています。
美しい木目のLoupe d'Amboine(ルーペ・ダンボワーヌ、アンボイナ・バール)と呼ばれる東南アジア原産の木を表面に使用した高級仕様のエクリトワールです。
鍵は付属しますが、かかりません(鍵は飾りとしてお楽しみください)。
開いた正面の部分は羊皮に張り替えてあります。また様々な部分に修復がございます(ただ、このタイプは修復無しの完品で残るものはほとんどございません)。
年代 | 1800年代後半 |
---|---|
刻印 | なし |
状態 | 修復多数あり(象嵌の痛み、欠損部分の補修、下部側面の直し、張替えなど)。 |
サイズ | 横幅 31.5cm 奥行 26cm 高さ 10.3cm(最大) |
美しい象嵌のお品。イギリスのものは珍しくありませんが、フランスのものは希少で、かつ美しいです。
内側には隠し扉があり、大切な手紙などが保管されました。