フランス1840年代のプレートです。
ベルギー貴族(子爵、vicomte)の モーマン・ダレルベーク(Moerman d'Harlebeke)家の紋章入りプレートです。
1800年代前半はパリの工房がヨーロッパでも非常に評価が高く、各国の貴族から多く注文を受けておりました。こちらもその作品群のひとつで、鮮やかなブルーと花絵が非常に美しいプレートです。恐らくはフイエ(Feuillet)のような絵付け工房で制作されたお品と考えられます。紋章も非常に丁寧に描かれています。
このプレートは2014年にサザビーズにて出品された食器セットの一部で、約340万円で落札された由緒あるお品です。
↓サザビーズ出品歴
http://www.sothebys.com/en/auctions/ecatalogue/2014/a-table-pf1460/lot.43.html?locale=en
モーマン・ダレルベーク(Moerman d'Harlebeke)家の歴史についてわかる範囲では、Frans-Robert Moerman d'Harlebekeが1738年にベルギーのLedegemを統治、その後、その息子であるRobert-Jan、さらにその息子であるMathieuが継ぎ1793年まで統治しました(当時のLedegamの都市紋章はMoerman d'Harlebeke家の紋章が使用され、併合などした現在でも都市のシンボルマークの一部に入っている)。Mathieuの息子のCharles(1797-1854)、さらにその息子のLéon(1828〜1889)はベルギーの政治家として活躍しました。このプレートが1840年代の注文品と考えるとCharlesが注文したものではないかと考えられます。
↓ Ledegemの現在のシンボルマークとモーマン・ダレルベーク統治下のマーク
https://www.heraldry-wiki.com/heraldrywiki/index.php?title=Ledegem&mobileaction=toggle
年代 | 1840年代 |
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刻印 | なし |
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状態 | 良好(製造時の傷、金彩スレ多少あり) |
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サイズ | 直径 23cm |
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※状態についてはコンディション(商品状態)についてをご覧ください。