フランス19世紀のプレートです。
パリを代表する工房、オノレ(Honore)のお品です。
皇后ジョゼフィーヌも庇護したダゴティ(Dagoty)と資本提携した経験を持つエドゥアール・オノレ(Edouard Honore)が経営していた時期のプレートで、中央に薔薇がデザインされた美しいプレートです。ブルーの部分は転写、バラは手彩で描かれております。イギリスやドイツとはまた違ったフランスらしい上品さや色合いの美しさなどを感じさせるお品です。
このデザインは1844年のパリ産業博覧会(Exposition des produits de l'industrie francaise)に出品されたデザインで、その際にイギリス政府の官立デザイン学校が購入し、現在はそれを引き継いだヴィクトリア&アルバート博物館に同品が所蔵されております。
ヴィクトリア&アルバート博物館所蔵品
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http://collections.vam.ac.uk/item/O279701/plate-honore-edouard-d/
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http://collections.vam.ac.uk/item/O228300/plate-honore-edouard-d/
オノレ(Honore)のようにパリのしっかりとした工房の作品は希少性が高く、世界的にも評価されています。多少スレがありますが、そもそも品物自体が非常に珍しいお品です。
【エドゥアール・オノレ / Edouard Honoré】
1785年設立のオノレ(Honore)窯で、フランソワ・モリス・オノレ(Francois Mourice Honore)の息子として1812年に経営参画する。1816年からナポレオンも購入しジョゼフィーヌがかつて庇護していたダコティ窯のピエール=ルイ・ダゴティ(Pierre Louis Dagoty)と資本提携をする。1820年に資本提携を解消したのちも手腕を発揮し、工房を発展させた。1855年死去、工場は息子が引き継いだ。
年代 | 1840年代 |
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刻印 | E.D.Honoré Blvd Poissonnière no 6 à Paris Manufacture à Champroux Allier No. Prix(1824年から使用されている窯印) |
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状態 | おおむね良好(バラ部分など経年のスレ、高台に小傷あり) |
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サイズ | 直径 22.6cm |
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※状態についてはコンディション(商品状態)についてをご覧ください。