フランスアール・デコの工芸家ルネ・ラリックの作品です。
1921年にデザインされた「CHICOREE」(チコリ)という作品です(チコリは1932年にも販売されていますが、それはこちらより大きなサイズのボウルです)。全体にチコリの葉が大胆にデザインされた美しい作品です。躍動感溢れる迫力あるデザインです。
グリーンパチネ彩色も非常に美しいです。
ルネ・ラリック期(R.LALIQUE)の作品で(ルネ・ラリック存命時のお品で、後世のものではございません)、アルザス工場(Verrerie d'Alsace)にて製造されたお品です。アルザス工場はルネ・ラリックが1921年にテーブルウェアを生産するために設立した工場で、ウィンジャン=シュル=モデールに設立されました。アルザス地方はもともとガラス生産が盛んで、より優れた職人が集まっていることがきっかけでした。結果として現在まで続くラリック社の唯一の工場となりました。
『R. LALIQUE CATALOGUE RAISONNE DE L'OEVRE DE VERRE』掲載(P.749)。
【ルネ・ラリック / Rene Lalique】
ルネ・ラリック(1860〜1945)はアール・デコを代表する芸術家である。とはいえ、初期のころはアール・ヌーヴォー様式の優れたジュエリーを制作した。洗練されたデザインと優れた技術によるジュエリーはラリックの名声を高めた。その後香水商のコティと出会ったことによりガラス工芸への道へと歩み、ラリックのデザインした香水瓶は人気を博した。1925年のアール・デコ博でもガラスの噴水など多大な作品を披露し、その人気は高まる一方であった。ガラス製品ではオパールセント・ガラスやパチネ装飾などを得意とし、アール・デコ様式の優れた工芸品を作成した。ラリックの会社は現在でも続いている。
年代 | 1921年〜1923年 |
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刻印 | Verrerie d’Alsaceの刻印(R.LALIQUE期アルザス工場) |
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状態 | 良好(製造時の傷やムラなどあり) |
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サイズ | 直径 23.8cm 高さ 9cm
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※状態についてはコンディション(商品状態)についてをご覧ください。