1730年代〜1770年代(ハノーヴァー朝のはじまり)に流行した形状。特徴はフランスの影響を受けて、ボウルの裏側が表としてデザインされていることで、ハンドルの先が上側に反っています。ボウル部分の裏側にはドロップと呼ばれるデザインになっています(それ以前の1720年代ごろはラットテイル(ネズミのしっぽ型)スプーンが流行っていましたが、ティースプーンでは今のところ見たことがありません)。
ボウルにはドロップと呼ばれるシンプルな装飾がされている。
このドロップが重なって2個あるものがあり、それはダブルドロップと呼ばれている。ハノーヴァリアンを基礎とし、ボウルの裏側に当時流行していたロココのデザイン(貝や花模様)が施されている。デザイン部分はほとんど経年のスレで薄くなっていることが多い。
【ASSAY】ロンドン
【工 房】Philip Roker 3世
【年 代】1768年〜1769年頃
【サイズ】11.8cm
【重 量】12.4g
【解 説】典型的なロココ装飾のスクロールパターン。スレが少なくよく残っている。
【ASSAY】ロンドン
【工 房】James Tookey(推定)
【年 代】1750年代〜1760年代頃
【サイズ】11.1cm
【重 量】8.5g
【解 説】典型的なロココ装飾のシェルパターン。ロココの語源は「貝」であり、ロココの流行に伴い工芸品にも多く使われた。
【ASSAY】ロンドン
【工 房】不明(スレで判別不能)
【年 代】1750年代〜1780年代頃
【サイズ】11.5cm
【重 量】11.5g
【解 説】スクロールパターン。スレあり。
【ASSAY】ロンドン
【工 房】不明(スレで判別不能)
【年 代】1750年代〜1780年代頃
【サイズ】11.5cm
【重 量】12.4g
【解 説】シェル&スクロールパターン。スレが少なく非常によく残っている。これほどきれいに残るほうが珍しい。上部に花がさりげなくデザインされている。
【ASSAY】ロンドン
【工 房】へスター・ベイトマン(Hester bateman)
【年 代】1770年代頃
【サイズ】10.8cm
【重 量】8.5g
【解 説】スクロールに花のパターン。ピクチャーバックに近い。ジョージアンを代表する職人へスター・ベイトマンの作品。
ハノーヴァリアンを基礎とし、ボウルの裏側に様々なデザイン(ロココ以外、鳥や船など)が施されている。
【ASSAY】ロンドン
【工 房】不明(判別不能)
【年 代】1750年代〜1780年代頃
【サイズ】10.8cm
【重 量】9.3g
【解 説】花瓶と花の比較的ポピュラーなデザイン。だいぶ擦れてしまっているが花の細かいとこまでデザインされている。
【ASSAY】ロンドン
【工 房】不明(判別不能)
【年 代】1750年代〜1780年代頃
【サイズ】11.1cm
【重 量】8.5g
【解 説】花かごと花のデザイン。上記の花の作品ほど細かくはない。
【ASSAY】ロンドン
【工 房】Thomas Eustace & George Smith3世
【年 代】1768年〜1771年頃
【サイズ】11.5cm
【重 量】10.2g
【解 説】"Dove with olive branch"と呼ばれるオリーブの枝をくわえた鳩のデザイン。平和の象徴のデザインで、もともとは旧約聖書のノアの方舟からきている。
【ASSAY】ロンドン
【工 房】不明(判別不能)
【年 代】1760年代〜1780年代頃
【サイズ】11cm
【重 量】7.9g
【解 説】鳥かごから逃げ出す鳥がデザインされ、"I LOVE LIBERTY"の文字がある。鳥かごから逃げ出す鳥は「自由」といった意味合いが込められている。当時、ジョージ・ウィルクスによる政治的闘争があり、権利の「自由」などを求める運動が高まっていた。ピクチャーバックの代表的デザイン。
【ASSAY】ロンドン
【工 房】Jacob Marsh もしくは John Moore
【年 代】1766年〜1778年頃
【サイズ】10.6cm
【重 量】8.3g
【解 説】非常に珍しいメイソニックスプーン(フリーメイソン)。18世紀はフリーメイソンが発展した時代であった。1717年に英国グランド・ロッジ設立、1725年にアイルランド、1736年にスコットランド、1751年古代英国グランド・ロッジが設立、植民地への進出など非常に勢力を伸ばした。こちらのピクチャーバックもその影響を受け、会員向けに制作されたものと思われる。
※ファンシーバックとピクチャーバックを同じ意味で使っている場合もある。
1750年代ごろより発展、特に1770年代以降は非常に多く作られ、定番の形となった。ハンドルの先端がハノーヴァリアンとは逆の方向に曲がっており、それまでのフランス式とは異なる。その名の通り英国式となり、現在にいたるまでイギリスを代表するパターンとして知られる。
1760年代ごろに誕生、特に19世紀に多く製造される。ヴァイオリン型。
1770年代よりブライトカット装飾が流行し始める。初期のころのもにはフェザーエッジなどがある。
・1770年代ごろまでティースプーンには基本的にライオンの刻印と工房の刻印の2種しかおされない。デイトレターは押されないのが通例。
ピクチャーバックやファンシーバックスプーンのホールマークはハンドルの細い部分に押されている。ホールマークの位置が異なっていたり、デイトレターなどフルのホールマークが押されていた場合は後世のリバイバル品がほとんど。
日 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 2 | |||||
3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 |
10 | 11 | 12 | 13 | 14 | 15 | 16 |
17 | 18 | 19 | 20 | 21 | 22 | 23 |
24 | 25 | 26 | 27 | 28 | 29 | 30 |
全品送料無料です。
ご希望の配達日時を指定できます。
※指定なしが最短でのお届けになります
午前中、12時頃〜14時頃、14時頃〜16時頃、16時頃〜18時頃、18時頃〜20時頃、19時頃〜21時頃、20時頃〜21時頃からお選びいただけます。
食器は観賞用としての販売です。また、商品ページ以外の無料情報ページには広告を掲載をしております。広告先における責任は一切負いません。また、無料の解説ページに関する内容はご自身の責任においてご活用ください。
決済代行会社であるイプシロン株式会社の決済代行システムを利用しております。
お客様のクレジットカード情報は当サイトでは保有せず、同社で厳重管理しております。