1889年に創業し、現代まで続くドイツの陶磁器ブランドであるローゼンタール(Rosenthal)。その創業者がフィリップ・ローゼンタール(Philipp Rosenthal)です。前衛的なデザインを積極的に採用し、瞬く間に世間に認められドイツを代表するメーカーとなりました。ユダヤ人を起源に持つフィリップは、ヒトラーが独裁者として君臨した1934年にその座を追われ、家族とともに海外へ亡命することになりました。ですが、会社はそのまま営業を続けることができました。それはすでにローゼンタールが海外にまで名が知れており、その影響を考慮されてのことでした。しかし、その後会社は跡継ぎ問題など混沌とし、フィリップも1937年に死去。第二次世界大戦後の1950年、父の遺志を継いだ息子フィリプ(Philip)が亡命先のイングランドから戻り、会社に入ってからローゼンタールの権威が見事復活しました。
ナチス政権下のローゼンタール。皮肉にもそのマークが入れられている。
フランスのアール・デコ期、数々の工芸家の作品を扱った工芸店を経営していたのが、エドモンド・エトラン(Edmond Etling)です。1909年にパリで店を構え、若手や実力のある工芸家と手を組み 、自身のブランド名の下で販売をし、アール・デコという美術運動に大きな影響を与えました。そんか彼に悲劇が起きたのは第二次世界大戦でした。1939年に第二次世界大戦が勃発、勢いにのるナチス・ドイツは1940年にフランスの一部を占領、パリもその中に含まれていました。フランス内のユダヤ人は迫害を受け、厳しい立場に立たされました。ユダヤ人のエトランも検挙され、強制収容所へと送られました。店は閉店せざるおえなく、エトランは強制収容所の中でその生涯を終えました。エトランの作品は1970年代にセーヴルでリプロダクションが制作されるなど、死後も高い評価を得続けています。
マルグリート・フリードレンダー(Marguerite Friedlaender)は1896年、フランスのリヨンに生まれ、1919年からドイツのバウハウス(美術学校)で学び、1925年にザクセン=アンハルト州のハレにある芸術学校で働きました。女性初となる陶芸家の"マスター"となり、1927年よりKPMベルリンにて働きました。マルグリートがデザインした代表的作品には自身が居た"Halle(ハレ)"と名付けられた作品があります。
1933年、ナチス・ドイツの下で、マルグリートはユダヤ人であることを理由にKPMベルリンを解雇となり、国外退去を余儀なくされます。これはKPM内部にも多大な衝撃があり、この処遇に反発したL.ギースやゲルハルト・マルクスといった同僚たちも処分を受ける結果となりました。追放されたマルグリートはオランダに移り、さらに1940年にはアメリカに移ります。ドイツを追放された後も活動を続け、1985年に死去しました。
世界でもトップクラスの陶人形を製造していたゴルトシャイダー(Goldscheider)家。優れたデザイナーと協力をし、歴史主義、アール・ヌーヴォー、そしてアール・デコに渡り活躍。しかしユダヤ人であったため、1938年にイギリスとアメリカに分かれて移住することになった。各地で製造を再開し、1950年代にウィーンにも戻ってきたが、1963年に製造中止となった。
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